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年頭のご挨拶 2025年を迎えて(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 東京工科大学工学部応用化学科は、2015年の開設から9年と9か月が経過しました。今年3月末で10年目を終え、4月から新たな10年が始まります。

 これまでに、応用化学科は学部生として5期の卒業生を送り出し、今年3月には6期生が卒業を控えています。さらに、大学院へ進学した修士課程修了生は、学士・修士一貫早期修了プログラムの学生も含め4期を輩出しています。博士課程まで進学し学位を取得した第一期生もおり、約10年間を経てようやく学科としての完成形に到達したといえる段階に来ました。

 また、この10年間の間に、教員の中からも定年退職で「卒業」された先生方がいらっしゃいます。髙橋昌男先生、長年にわたるご尽力に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

 応用化学科が設立された際に工学部カリキュラムの一環として導入された「コーオプ教育」は、大学と企業が連携した授業です。その中でも、約2か月間、企業での毎日8時間・週5日の実習を行う「コーオプ実習」は、応用化学科においてすでに8年の実績を積み重ねています。この必修授業には単純計算で約640名の学生が参加し、貴重な就業体験を得てきました。

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 現在では、オープンカンパニーやインターンシップなど、大学生の企業体験の重要性が一般的に認識されていますが、本学科設立当初は「コーオプ教育」に対して疑問を持つ声も少なくありませんでした。この構想自体は、私が本学に合流する以前に企画されたものですが、その先見の明には深く感心するとともに感謝の念を抱いています。

 さらに、昨年度(2024年度)からは、応用化学科の第3期カリキュラムとして「実践工学プロジェクト演習」を新たに開始しました。この科目では、1年生から4年生までが前期・後期それぞれで計8期、各研究室などから提案されたプロジェクトに自由に参加できる仕組みを提供しています。「コーオプ教育」が企業での活動を早期に体験させることを目的としているのに対し、「実践工学プロジェクト演習」は、研究室活動を1・2年生に早期体験させることを目指した試みです。また、3・4年生が自分の所属研究室以外の活動を体験する場としても活用可能です。現時点では1年生のみがこの演習に参加していますが、数年後にはこの取り組みからも大きな成果が得られることを期待しています。

 これまでの10年間の成果を礎に、これからの10年間でさらに大きな発展を遂げられるよう努力を続けてまいります。

 本年も東京工科大学工学部応用化学科、そして本ブログをどうぞよろしくお願いいたします

 

江頭 靖幸

 

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