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修士論文発表会が開催されました(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

昨日(2025年2月4日)には東京工科大学工学部、じゃなかったサステイナブル工学専攻の修士二年生の最終審査会が行われました。このブログを読んでいるあなたが高校生なら、大学のその先、大学院については漠然としたイメージしかないかも知れませんね。

 本学の応用化学科、というか応用化学科が(も)所属する工学部はサステイナブル工学専攻に接続しています。つまり、応用化学科の研究室が気に入って大学院に進もう、と考えた場合はサステイナブル工学専攻に進学することになる、ということです。大学院には学部の学科のような区部がありませんから他学科から進学してくる人たち(それに外部から入学してくる人たち)と一緒に授業を受けたり発表会を開いたりするのです。

 そしてサステイナブル工学専攻は修士課程と博士課程に分かれていて通常修士が2年間、博士が3年間となっています。(本当は修士課程を「博士前期課程」、いわゆる博士課程を「博士後期課程」と呼びます。)

 そして、今回開催されたのは修士二年生による発表会。修士修了にむけての最終発表会となります。

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 さて、例によって発表中は写真撮影、録画・録音が禁止なので黒板に貼ってある掲示の写真を載せました。でも、この写真にもそれなりの情報がありますよね。

 そうです。発表者一人の持ち時間は24分(交代の時間を含めると25分)とかなり長い。卒論の倍以上の長さとなっています。

 修士課程の期間は2年間。学部と違って修士課程では最初から研究が始まりますから、卒業研究と修士の研究では単純計算で2倍の時間の違いがあります。したがって成果も2倍、ということはないでしょう。いやいや、もっと差は倍以上のはずです。

 はじめて研究をするとなれば、その研究の背景を理解し、実験やシミュレーションの技術を習得して、などなど、研究が本格的に始まるまでにはいろいろな下準備が必要です。学部4年生の卒論と修士の1年目の研究が同じ様に進んだとしても修士の学生にはもう一年の余裕があり、その一年間は下準備は全て終わった状態から取り組むことができるのですからね。それに学部から同じ研究室の修士に進学し、そのまま同じテーマを続ける場合もあるので、その場合はもっと多くの成果が期待できるはずです。

 もちろん、研究とは未知への挑戦ですから単純に計算通りには行きません。それでも学科・研究科の複数の発表を集めて平均としてみれば修士の発表のクオリティは学部学生のものよりも優れているのも事実。したがってより長い時間の発表、そして質疑が必要になるのです。

江頭 靖幸

 

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