卒論発表会後の成績判定会議(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
前回の記事でも紹介した応用化学科の卒論発表会、一人の持ち時間は10分と短いのですが一つの会場で全員が発表すると結構な時間がかかります。そこで今年度から会場を二つに分けてのパラレルセッション方式での実施となりました。おかげで初日は午後からスタート、二日目も午後の比較的早い時間で発表は終了となりました。
さあ、学生諸君にとっては一段落。みんな打ち上げに行くのかな?
いや、うらやましい。何故なら我々教員には発表会の後に評価の仕事があるのです。
卒論発表会では学生の発表があって先生からの質疑がある。よくやったね、という暖かい質疑もあれば、何やってたんだい、という雰囲気のことも。これは学生諸君からも見えている評価の部分。でも時間の関係上、先生たちが全員質疑に参加できる訳もありません。ただ聞いているだけなのかというとそんなことはありません。実は全ての発表に全教員が何らかの形で評価を付けているのです。
発表会が終わった後、我々教員が再度集まって、その評価の見えている部分、見えていない部分を持ち寄って「判定会議」をはじめるのです。
卒業研究の成績、というかそもそも卒業研究の単位が出るかどうか、もっというと卒業できるかどうか。その決定を行うのが判定会議です。一般に卒業研究は個別の研究室に属して行うものですから、その研究室の教員の判断が強く働くものです。とはいえそれだけで充分とは言えません。極端に言えば世間にはアカデミックハラスメントという話もありますし、「依怙贔屓」という言葉も昔からあるものです。各学生への評価を学科の全教員でお互いに確認し合う場がやはり必要で、我々応用化学科ではこの判定会議がその場だ、という訳ですね。
さて、判定会議というのは…と詳しく説明したいところなのですが詳細については書くわけには行きません。
ただ、今回も実際に指導教員が付けた成績の一部修正があった、とだけ言っておきましょう。