GPA4はオール5のことです(江頭教授)
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このブログを読んでいるあなたが高校生なら、いえ中学生でも、あるいは社会人でも、さらにはリタイアした高齢者の方であっても「オール5」という表現とその意味するところは分かってもらえるのではないでしょうか。
成績の5段階評価で全てが最高値、つまりものすごく優秀、ということですね。
さて、最近これに類する表現を聞く機会がありました。
彼女はGPA3.9なんですよ。
これはすごい。もう少しでGPA4じゃないか。
とはいえ、この表現はどのくらいの人たちに通じるのでしょうか。高校生の方でも海外の大学への留学を考えているひとを除けばなじみのない表現では。私だってたまたま大学に籍を置いているのでGPAのことを知っているのであって、私の年代(60代)やそれ以上のひとにはやはり通じない表現だろうと思います。
GPA(Grade Point Avereage)についてはこちらの記事でも紹介していますが、大学の S,A,B,C,D の評価を点数化し、学生が履修した全ての授業に対して平均を取ったものです。最高評価のSが4点相当なのでGPA4がオール5になるのですね。
さて、先ほどのお話の続き。「彼女はGPA3.9なんですよ。」という話を聞いた私は別の人(多分私より年長の方です)に「彼女はGPA3.9なんだそうです」とやや興奮して話したのですが……。
うーん、反応薄いなあ。それで気が付いたんですよね。一般の人、特に年配のひとにはGPA4の凄さが伝わらないんだ!
以前、こちらの記事で偏差値の代わりに
「平均が3」で「標準偏差が1」
の得点評価を提案し
通信簿の5段階評価を思い起こせば腑に落ちると思います。
と述べたのですが、それと同様に考えてみましょう。
GPAもSを5点相当に、A,B,C,Dを順次4,3,2,1と換算するのが良いのでは。これなら「オール5」はGPA5になって分かり易い。ついでに今のGPAが「0.なんとか」という評価の人も「1.なんとか」になって、少しは救われる気がするのではないでしょうか。