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大学進学と就職と、それとも?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 このブログを読んでいるあなたがもし高校生、それも高校の3年生だったら今頃進学先に悩んでいるところかもしれませんね。いや、そもそも進学するべきか。大学以外にも選択肢はあるし、いっそ海外の大学を目指す可能性もありますよね。

 とはいえ、やっぱり日本の大学に進学しよう、と決めたとします。でもそれで悩み解決とはいかないでしょう。なにしろ日本には大学が約800もあるのです。

 では高校三年生の皆さん、ここでちょっと想像の翼を広げてください。来年の春、どこかの大学に入学したあなたはそのまた4年後にはどこの会社に就職しているでしょうか。

 これは進学先を選ぶよりずっと難しい問題でしょう。なにしろ会社というものは日本に約400万社も存在しているのです。

 まさに桁違い、という奴です。それに就職先なら、いわゆる会社以外にも公官庁やNPOもあります。いや、そもそも就職しないでフリーランスになるという選択肢だってありますよね。いっそ卒業と共に海外に、という道も。

 おっと、大学教員としてはこれを言っておかないと。皆さん、大学の学士課程の後には修士課程もありますよ!大学を選ぶ時には大学院への進学の可能性も考えておいてくださいね。

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 高校生の皆さんにはまだ遠い話かもしれませんが、もしかしたら「就職活動の早期化」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。最近、というかかなり以前からといった方が正確でしょうか、大学4年生が就職活動を行う時期が早くなってきているのです。いやいや、こちらの産経新聞の記事によると大学4年生になる前、3年生の3月ですでに4割が就職先が内定しているのだとか。

 うーん、大学院に進学する場合、その入学試験(いや、大学院だから入院試験?)はどんなに早くても4年生になってからです。というか、次年度の入学者の選抜試験をやるのであって、次々年度入学者選抜なんて聞いたことがありません。これでは大学院は出遅れてしまうなあ。

 そもそも、大学の学生さん達が大学院に進学しよう、と考えるのはどのタイミングなのでしょうか。いろいろなケースがあるのはもちろんですが、多くは4年生になって卒論を通じて研究を体験し、その面白さに目覚めてより深く研究を進めたくなるものなのでは。その前に就職先が決まっている、となるとその学生さんは少なからず葛藤することになりそうです。

 ということで「就職活動の早期化」は私達大学教員にとっても悩ましいことなのですが、世の中の流れは止められません。そこで応用化学科では、というか本学工学部では「実践工学プロジェクト演習」という特別な研究体験型の授業を開始したのですが……その詳細については稿を改めさせてもらいましょう。

 

江頭 靖幸

 

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