プレゼンテーションの今昔(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
このブログを読んでいるあなたがもし高校生だとしたら今までの授業のなかで「発表」の経験があるのではないでしょうか。先日、本学にある高校から「発表会での質疑に参加してくれる先生はいませんか」という依頼があったとか。一度、今の高校生の発表を見てみよう、ということで私も手を挙げることにしました。
件の学校、部屋も廊下も明るい色の内装。窓も広くて明るい雰囲気です。最近の高校は環境が良いんだなあ、などと思ったのですが、案内された教室で椅子に座ると……あれっ、これだけは私の高校時代と全く変わらないんだ。「あまり座り心地の良い椅子にすると学習効率が下がる」という教育工学的な知見でもあるのでしょうか。懐かしさと少しの安心を感じたところで発表会がスタートしました。
で、発表は教室の備え付けのプロジェクターでPCを使って行われています。いや、大学の授業では見慣れた風景ですが、最近は高校の教室にもプロジェクターが設備されているのですね。(後で調べたところ2025年での設置率は66%程度だそうです。)
座長は学生さん達が交互に担当している様子。少し緊張しながら会をすすめています。「次の発表は……」あれ、今の時間は休み時間では?
どうやら座長に当たった学生さん、休み時間のことを忘れて次の発表に進もうとしている様子。この発表会は複数の会場で発表が行われる形式(パラレルセッション)なので、発表の開始時間がズレるのは不味い。発表を聞きたい人が別会場から移動してきたら、すでの発表が始まっていた、なんてことが起こりますからね。
発表内容へのコメント役ではありますが、ここは敢えて介入させてもらいました。司会の学生さんもすぐに気が付いて「今しばらくお待ちください」と訂正してくれました。
座長の学生さんはそれで良かったのですが、今まさに発表しようとしていた学生さんは少し可哀想。皆の前に立っていよいよプレゼン、よーいドン、の直前で10分待って、では拍子抜け。いや、逆に緊張しているかも。
ここは年長者の役割として少し小噺でもして時間を埋めましょう。何を話そうかと考えて思いついたのが今回のタイトル「プレゼンテーションの今昔」です。
発表で皆に見せる資料を模造紙に手書きで書く。複数枚になるので、これを束ねて教室の前に張り出す。その横に立ってプレゼンテーションを開始。話が進むにつれて、模造紙の束をめくって次々と図を示す。
というのが特別な機器がない時代のプレゼンテーションのやり方だったのだとか。
もちろん、僕はそんな古い形式のプレゼンテーションはやったことないんだけどね。
「おまえはやっとらんのかい!」なんてツッコミを入れる学生さんはさすがにいなかったですね。で、そこから説き起こしてプレゼンテーションの手法の推移について話している間に正規の発表開始時間となりました。司会の学生さんに声をかけて小噺終了。これで発表者の学生さんの緊張が少しでもかるくなれば良いのですが。
そんな感じで発表会は無事に終了となりました。高校での発表会にはいろいろ新鮮な驚きがありました。そしてもちろん、高校生の皆さんの発表内容も興味深いものでしたよ。





