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ファイルの保存は必要か不要か(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 本学で利用されている学習支援システムのmoodleには学生さんがファイルをアップロードする機能があります。私はその機能を利用して、「課題やテスト問題用に専用のWordファイルやExcelシートを用意して学生さんに記入してもらい、そのファイルをアップロードしてもらう」という使い方をするのですが、その際に気になる答案があるのです。白紙の答案、というか、私が用意したファイルに何も記入せず、そのままアップロードしているのです。

 せっかくアップロードしてもらってもこれでは採点できない。しかし一体どうしてこんなことをするのだろうか。解答が分からなかったのか。ならアップロードしないのが普通では。もしかして何か抗議の意思表示なのだろうか。

 そんなふうにいろいろ考えていたのですが、ふと気が付きました。ファイルを保存しないでアップロードしたのでは。

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 PCのローカルドライブ上のファイルを開き、いろいろ記入したとしても保存をしないと記入した内容はファイルには反映されません。保存しないままアップロードの処理をしたら内容の反映されていないファイル、つまり白紙の答案のファイルがアップロードされることになる。

 こんなことは当たり前、ではないのでしょう。以前こちらの記事に書いたのですがファイルがPCのローカルドライブ上に無い場合、というか、Excel for the WEB で編集されている場合は保存しなくても編集内容がファイルに反映されるのです。この場合には、もはや「保存という概念が無い」と言うべきでしょう。

 せっかく答案を記入したのに保存されずのアップロードされては可哀想。今後は「アップロード前に必ず保存を」と注意喚起をすることにしましょう。

 なお、ローカルドライブ上のファイルを編集する場合でもExcel(のデスクトップ版)で「自動保存」をオンに設定すればExcel for the WEBの場合と同様、編集された内容が直ちに(保存の操作無しで)ファイルに反映されるようになります。

 ならデフォルトで「自動設定」をオンにしておけば良いのに。いえいえ、こちらの記事にも書いたのですが私はデスクトップ版のExcelを利用する際、保存の有無を都合に合わせて使い分けているのです。ですから、結論も前回同様に以下の様に。

事実上の標準(デファクトスタンダード)となっているソフトウェアについては、いろいろな使い方をしている人がいるわけですから、その仕様は簡単には変更できないですよね。

江頭 靖幸

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