物価高を実感する日々ですが(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
年末から年始にかけてのこの時分、いつもの仕事から少し離れて少し長い目で世の中のいろいろなことを考えるのも良いでしょう。今回のブログのネタは、そんな漠然とした考えからでてきたものです。
「物価が高い」いや、正確には「物価が高くなっている」という変化は多くの人が身近に感じている最近の状況ではないでしょうか。私自身も、大きな買い物ではあまり感じない(そもそもそんなに大きな買い物を頻繁にするわけではありませんからね)のですが、日々の支払、たとえばちょっとした食品を買ったりするとき、品物の値段が上がっていること、そして上がり続けていることに気が付く瞬間があります。
以前のこのブログの記事でも平成の期間約30年間において殆ど物価が上がらなかったことを示した後、令和に入って、正確には令和4年以降には物価の上昇がみられた、と書いています。当時(2024年06月26日。約1年半前ですね)も
上昇傾向は1年あたり4%程度でかなり激しい上昇で、しかもその傾向は衰える様子がありません
と書いたのですが、予想通り今も上昇は続いています。総務省の発表によれば、2020年を100として113を超えるところまで来ているとか。2022年からの4年間でこの数値ですから年平均の物価上昇は3%を超えています。先に書いた「1年あたり4%程度」よりは少し穏やかになっているでしょうか。(もっとも、2025年最後のデータがまだ分からないので断言はできないのですが。)
この物価高、理由として「コロナ禍に対応した財政出動が遅ればせながら効いてきた」とか「ロシアのウクライナ侵攻の影響」とか、解釈はいろいろとあるでしょう。最近なら「急激な円安の影響」も理由として挙げられるかもしれません。
私は専門ではないので個々の項目について説明できるほどの知識はないのですが、これらが理由なら、少なくとも前述の二項目については「何時かは終わりが来る」タイプの変化ではないかと思います。つまり突発的な現象(コロナ禍やロシアーウクライナ戦争)が原因であって、それによって通常の状態からのズレが生じている、という見方です。その原因がなくなれば、ある程度の時間はかかっても、やがて通常の状態、つまり以前の状態に戻る、ということです。
はたしてその見通しは正しいのか。この変化が通常の状態からの一時的な逸脱ではなく、新しい「通常の状態」への変化だったらどうなるのでしょうか。先に述べたように私は専門家ではありませんから、この物価の上昇傾向が(4年間続いているとはいえ)一時的なものなのか、それとも新しい状態への相転移的な変化なのか、を判断することはできません。とはいえ、この変化が恒常的なものである可能性も考慮にいれて、これからのことを考える必要があるかなあ、などと考えた新年なのでした。
PS:私の様な年寄りにはデフレの終了とインフレ経済への移行は大打撃です。でも、もしこのブログを読んでいるあなたが高校生や大学生なら、こんなにラッキーなことはありません。だって物価が上昇することは過去に働いて貯蓄をしていた人たちよりも、現在働いてお金を稼いでいる人たちが有利になる現象なのですから。
「日記 コラム つぶやき」カテゴリの記事
- 英文字略称(片桐教授)(2019.03.13)
- 地震と夏みかん(江頭教授)(2019.03.11)
- 追いコンのシーズンはご用心(片桐教授)(2019.03.07)
- Don't trust over 40℃!(江頭教授) (2019.03.06)
- 「加温」の意味は「温度を加える」?(西尾教授)(2019.03.04)





