日記 コラム つぶやき

耳の痛いマスクのはなし(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 マスクについて「不都合な真実」的な何かをお話ししようという訳ではありません。本当に、物理的に、生理的に「耳」が痛い、というお話です。

 わたしはそもそも眼鏡着用者なのでコロナ騒動以前から耳、というか耳の付け根にそれなりの負担をかけて生活していました。年度末など忙しい時には「眼鏡の蔓が痛い」と感じることもしばしば。これにマスクのひもがプラスされたのですからもういけない。慢性的な耳の痛みを感じるようになりました。

 ところがこれが終わりではなかったのです。このブログでも何回か触れてきたのですがこの冬学期(正確には後期ですね)から「対面授業、ただし遠隔受講化」というスタイルの授業をいくつか始めたのですが、その際に耳にかけるタイプのヘッドセットを用いることに。ヘッドセットとしての性能には満足しているのですが、これも耳に負担がかかるのです。

 さて、困った。どうしたものか?

 

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「単位を取るために大学を出」る人なんているのかな?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 政治向きのはなしはこのブログにはふさわしくないというのは重々承知しているのですが、大学に籍を置くものとしては一言言わねばなりますまい。少し前のニュースですが、静岡県知事が日本学術会議問題で菅総理を「教養レベルが露見した」と痛烈に批判というのです。それだけなら、そんな話があったのですね、ぐらいなのですがその時の知事の言葉として

「菅義偉さんは (中略) 学問された人ではないですね。単位を取るために大学を出られたのじゃないかと思います」

との発言が紹介されていたのです。

 いや、いくら何でもそんな人はいないでしょう。普通の人は「大学を出るために単位を取る」のではないでしょうか。あるいは「学位をとるために大学に入る」のでは。純粋に単位をとることを喜びとする人がもし居たとしたら、それはそれで(学問ではないかもしれませんが)何かを極めた人物だと思います。でも、それにしたって大学を出ちゃだめでしょう。大学に入らなくちゃ単位はとれない。

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久々の夜のお散歩(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 4月から5月にかけて、新型コロナウイルスによる感染症拡大の影響で東京工科大学のキャンパスは閉鎖。我々職員も在宅勤務となりました。毎日家から出ないのはさすがに良くない。体が鈍ってしまう。ということで早朝や夜に散歩をして運動不足を解消していました。

 さて、時は流れて今は普通に出勤する日々。普段の日常が戻ってきて散歩の必要もなくなりました。と、思っていたのですが新学期が始まって授業がスタートするとぐっとやることが増えました。大学にいる間、ずっと机にしがみついているだけ。目と指先は酷使されていますがが全く体を動かすということがありません。うーん、これではキャンパス閉鎖期間よりも運動不足なのでは?

 そう思って久々に夜の散歩に出てみました。

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「オンライン授業」について考えてみる(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 今回のタイトルは少し曖昧ですね。「オンライン授業」にも色々あります。大学の専門科目に限っても数百人をあつめて行う講義から完全にマンツーマンの卒業研究まで、一概にまとめるのは不可能でしょう。

 ということで、ここでは一クラス数十人くらいの授業、それも小テストや演習が比較的多い授業を想定して「オンライン授業」と普通の授業を比べてみたいと思います。

 まず、今までの授業はどうやっていたっけ?教科書を使った授業だったから、授業のWebサイトに「本日は○○ページから××ページまでを自習しなさい。」というのが最もミニマムなやり方。でも、さすがにこれはないでしょう。

 手元にはいままで使っていたスライドがあります。これも授業のWebサイトにアップロードしてみます。うーん、スライドを見るだけならあっという間に終わってしまう。逆にスライドを詳しく読み込んでいくといくらでも時間がかかる上に曖昧な部分も多い。本来のスライドの使い方を考えればスライドには音声の解説をつけるとか、文章で説明文をのせるとかしないと。

 今までの授業では課題をノートの答えさせたり紙に書いて提出させたりしていました。Webで解答できる小テストやレポート提出を加えてみましょう。小テストは自動採点されますから、生徒さんはすぐに結果を確認できます。うん、これで対面授業で行っていたことは大体オンラインに反映できたぞ。

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ペーパーレス化は本当にできるのか?。(片桐教授)

| 投稿者: tut_staff

 新しい内閣になってから、急速に書類手続きの簡素化の検討を進めている。ハンコの廃止、ファックスの廃止等々、これまでの書類という手段をトップダウンで大きく見直すよう提案されている。
 一方で、私はパソコンの画面上で学生さんのレポートを読むことに抵抗を感じる。抵抗を感じるというか…、読み間違いを起こし易い、正しく採点できないと感じている。そのため、電子版で提出されたレポートでも、紙に印刷してから採点している。極めて非効率的である。しかし、実際に、パソコンで読んだ時は気づかない問題点を紙版では見つけてしまう。パソコンの画面で読んだ時に読み間違いし易い、甘い採点になるのはなぜだろうかと思い続けてきた。

 先日、リコーのWeb Page上に面白い文章を見つけた。
「河内康高「「紙」に印刷すると間違いに気づく理由」 2020.9.14 https://blog.ricoh.co.jp/RISB/new_virus/post_604.html
この文章は脳科学的にパソコンで文章を読んだ時と、紙の文章を読んだ時の違いについてのマーシャル・マクルハーンの学説を紹介している。

 カナダのマクルハーンは紙のほうで間違いに気づきやすい理由は「反射光」と「透過光」の性質の違いによると考えたそうである。紙に印刷して反射光で文字を読む際には、人間の脳は「分析モード」になる。目に入る情報を一つひとつ集中してチェックできるため、間違いを発見しやすくなる、そうだ。
 一方で、画面の発する透過光を見る際、脳は「パターン認識モード」になる。送られてくる映像情報などをそのまま受け止めるため、脳は細かい部分を多少無視しながら、全体を把握しようとする。細部に注意をあまり向けられないので、間違いがあっても見逃してしまう確率が高くなるそうである。この理論についてはいろいろな考察や反対意見もある。

 

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三色ボールペンの部品を拾った話(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 先日の話、家に帰る道すがら三色ボールペンの部品と思しき写真のようなものが道に落ちているのを見つけました。少しぬれていたのは雨が降った翌日だったからでしょうか。もしそうならこの部品は昨日より前からその場所に落ちたいたことになります。きれいに片づいた歩道のほぼ真ん中にぽつんとあった部品は誰にも気づかれることなくその場にあったのでしょう。

 私は思わず拾い上げて家に持ち帰ることにしました。

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 えっ、勝手にそんな事して良いのかって?

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今年は9月にオーストラリアに行けないなあ、という話(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 昨年の今頃は何をしていたのかなあ、などと思ってこのブログの2019年9月9日の記事を開いてみました。「オーストラリアへの渡航にはETAが必要です(江頭教授)」というタイトルで書きだしは

 私は今(2019年9月9日現在)オーストラリアに出張中です。今回はこの出張で経験したことについて少し紹介しましょう。

となっていて、昨年の今頃はオーストラリアに出張中だったことを思い出しました。あの頃はコロナウイルスのコの字も世の中になかった(いや、SARSやMARSは有ったのか)ので、普通に出張に行くことができたのですね。

 二酸化炭素の固定を目的とした植林、というのが私の研究テーマの一つです。その関連でオーストラリアの農場を借りて植林実験をさせてもらっていて、年に2回ほど現地調査に入るのがここ数年の習慣になっていました。前回、今年の3月の調査旅行の準備を始めたころから雲行きが怪しくなり始めて、渡航じは問題なかったものの日程の中頃にはオーストラリア版トイレットペーパー騒動にも遭遇することに。帰国時の空港は閑散としていてラウンジのテレビのニュースはコロナウイルスの話題で持ち切り、という状態でぎりぎりの帰国だったのを思い出します。

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トラックポイントお婆ちゃん(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 私自身が確認したわけではないのですが「PCを使う際にマウスをなるべく使わない様にしましょう」という内容の本があるのだとか。面白いことを考える人がいるなあ。なんでそんな必要があるのだろう。キーボードのホームポジッション(FとJに左右の人差し指を置いた状態のことです)から外れるのが嫌なのだろうか。それならトラックポイントを使えば良いのに。

 と、ここまで考えてはたと気がついたのですが、世の中でトラックポイントを使っているのはマイノリティでしたね。

 さて、トラックポイントの説明から。下の写真にある様にキーボードのG,H,Bのキーの真ん中にある赤い突起のことです。全てのパソコンについている、というのではなく、ThinkPadというブランドのノートPCに主に採用されている特別な「突起」です。これの役割はマウスの代わり。両人差し指をつかってこの突起に力をかけることでカーソルを移動させることができるのです。ThinkPadはIBMによってビジネス用に
開発されていたノートPC(現在はLenovoというメーカーに引き継がれています)でトラックポイントも効率的な入力を可能にするように工夫されています。マウスと違ってホームポジションから手を動かさずに指先の移動だけでマウスと同じような操作ができること。また、トラックポイントは突起が受ける力に反応するのでタッチバッドのように実際に指を動かす必要が無いことが特徴です。

 私はこのトラックポイントが凄く気に入っているのでノートPCはいつも ThinkPad を利用していますし、デスクトップのPCにもトラックポイントのついたものを接続して使っています。

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シンプソン法って使うことありますか?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 本学工学部の応用化学科には「プログラミング」という授業があります。化学の研究に際してもプログラミングの知識は必須だろう、ということで学生の皆さんにプログラミングについて学んでもらうのですが、そこは理系の学科なのでテキスト処理などよりは数値計算が中心となります。

 先日、今年の教科書として指定されている「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング 第3版」という本に目を通していてふと気になったのが「シンプソン法」(この教科書では「シンプソンの公式」となっていました)について。大雑把に言うと数値積分でデータ点の間を直線で結ぶのが台形公式、二次関数で結ぶのがシンプソン法、ということでデータ点の数が同じで、被積分関数がなめらかならシンプソン法の方が精度が高い、ということです。

 とはいえ、これって現在でも教える必要があるのだろうか、などと思ってしまいます。

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時計皿とガラス管(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 これを読んでいるあなたが高校生だとしても、いえ中学生だとしても化学に興味があるなら「時計皿」という実験器具(ってほどでもない)があることを知っていると思います。ちょっとした物入れとして、あるいはビーカーの蓋として実験室では重宝するガラス器具ですが、なんでこれが「時計皿」なのでしょうか?これでどうやって時間を計るというのでしょうか?

 時計皿の名前の由来については以前の記事でも少し紹介しましたが、じつはこの時計皿、昔の時計の部品だったのです。時計と言っても懐中時計という今では珍しいタイプで、時計皿はその文字盤の蓋として用いられた部品です。

 おそらく、昔の化学者達はガラス職人から、あるいは時計店から時計の部品だった「時計皿」を分けてもらって実験に利用していたのでしょう。今のように懐中時計が作られなくなると、時計皿を入手するのが大変で時計店を何軒もハシゴして...何てことは幸いありません。時計皿は現在では化学の実験用の部品としてそれ専用に製造されています。

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