日記 コラム つぶやき

「Market DrivenとMarket Drivingは違うんだ」という話(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

最近、タクシーに乗ったとき、その車種がトヨタのプリウスだったので、運転手さんとトヨタの次世代自動車について話す機会がありました。この会話を通じて、大学時代の先生が40年近く前に海外の企業を訪問した際に聞いた話を思い出しました。先生はそのとき、「Market DrivenとMarket Drivingは違うんだ」と言われ、その話を私たち学生にしてくれました。この二つの概念は似ているようでありながら、実際にはビジネス戦略において大きな違いがあります。以下に、自動車産業に限定して、両者の違いについて詳しく説明します。

Market Drivenとは、市場のニーズやトレンドに基づいて戦略や製品を開発するアプローチを指します。自動車産業においては、消費者の要望や市場の変化に敏感に反応し、エコカーなど、需要に応じた製品を提供します。この方法は、顧客の声を積極的に取り入れ、競争相手と同じ土俵で戦うことを意味します。例えば、燃費の良い車や安全性能の高い車を開発することで市場のニーズに応える企業が典型的な例です。背景には、ユーザーの選択に任せるという姿勢があります。つまり、企業はユーザーが何を求めているかを重視し、それに応えることで信頼を得ようとします。

この戦略の代表的な企業がトヨタです。トヨタは、消費者の声を大切にし、ハイブリッド車のプリウスをはじめとするエコカーや、安全技術を搭載した車両を提供することで市場のニーズに応えています。トヨタのアプローチは、常に顧客中心であり、市場の変化に迅速に対応することで、信頼と高い評価を得ています。トヨタは、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池式の水素自動車、水素エンジンを利用した水素自動車など、多様な選択肢を提供することで、消費者の多様なニーズに応えています。Fig_20240717101901

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都知事選挙と有効数字の話(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 この記事が公開されるのは2024/07/08の10:00の予定。すでに東京都の知事選挙が終了して誰が当選したかが分かっているかと思いますが、この記事を書いている時点ではまだ分かっていません。そもそも生々しい選挙の話は学科の公式ブログには不向きでしょう。ということで今から10年以上前(東京工科大学工学部応用化学科ができる前ですね)の都知事選の思い出話を。

 その当時、私は東京都の住民ではありませんでしたが、見ていた番組のレギュラーコメンテーターの人が都知事選に立候補する、というシーンに出くわしたことがあるのです。(公示前だったか後だったか。いま考えると公職選挙法的に微妙な気もします。)どんな話からそんな流れになったかは覚えていないのですが都庁の予算の使い方についての議論で

この様にしたら都の○○兆円の予算から××%の……ちょっと待ってください。

そこでやおら電卓を取り出して計算を始め

△億◎千万……□円のお金が利用できます。

と言ってみせたのです。いや、本当に最後の1円の桁までです。

 これを見て私は「この人は大きな組織の運営には向かないんだろうなあ」と思ったのですが、結果はその通りの落選でした。

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「可も不可もない」成績(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 高校の通知表、私の時は5段階評価でしたが、今はどうなっているのでしょうか。大学での評価は「優・良・可・不可」の4段階。最後の不可は別格なので実質的には「優・良・可」の三段階評価だったのでしょう。昔の小説などでは「甲・乙・丙・丁」という評価が出てきますが、はて丁は落第点だったのでしょうか。

 さて、本学の成績評価は「S・A・B・C・D」となっています。「A・B・C・D」は「優・良・可・不可」の言い換えとして、Sって何よ?一応「秀」ということになっていますが、秀は優より上なんでしょうか。いかにもとってつけたような名前です。おそらく、実質的には三段階、という評価では不足になったので後付けで造られたのではないかと推測します。(そのうち、SRとかSSRとか出てくるのでしょうか…。)

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便利な日程調整サイト(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 社会人の生活にはカレンダーが必須、つまり日程の管理が重要なのですがそこで問題になってくるのが複数人で日程を合わせるということ。二人なら簡単に決められますが、人数が増えると途端に難しくなります。全員揃うのは無理、となったとしても誰をいれて誰を外すか、などもっと難しい問題が発生することに。

 そんな時よくあるのは

それぞれの日程の都合をお知らせ下さい

○月×日 10:00~

○月×日 12:00~

○月×日 13:00~

○月△日 12:00~

○月△日 13:00~

みたいなメールを出して集計するという手法。とはいえ、これはこれで集計が面倒。間違いも起こりやすいですよね。最近はスプレッドシートで作った日程表を共有して都合を書き込んでもらう、という手順も使われる様になってきたかと思います。

 でもこのやり方って昔から在ったような。そうそう「調整さん」だ。

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AppleWatchはどうやって移動距離を測定しているのだろう(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 最近、定期的な運動で体重を減らしたという話、昨日の記事でも触れたのですが、その「定期的な運動」の際に気が付いたことについて今回は書かせてもらいましょう。

 「定期的な運動」の具体的な内容は毎朝早朝、2km程度のジョギングで15~20分程度のもの。ちなみに朝のジョギング自体は以前から断続的に行っていたのですが、距離を短くして短時間で済ませるようにしたら長続きするようになりました。

 長続きのため、もう一つの工夫したのがジョギングの際の持ち物。以前はポータブルのカセットテープレコーダー(いや、プレイヤーか)などを持って走っていたのですが、その準備がいつの間にか億劫になってしまうのですよね。ICの音楽プレーヤーやiPhoneなど、いろいろ変遷したのですが今では腕時計型の端末、AppleWatch一択になっています。

 こうなった理由は大きく三つ。時間が短いので別に音楽などを聞いて時間を潰す必要がないのが一つ。もう一つはジョギングに出る際にわざわざ準備する必要がないという手軽さ。そして三つ目がランニングの記録を取ってくれるという便利な機能です。

 とまあ、ここまではAppleの回し者のような態度なのですが、(いや、違いますよ)実は少し疑問に思う点もあるのです。

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トイレットペーパーの使用量(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 ご覧の通り、今回の記事はトイレとトイレットペーパーに関するお話。センシティブに感じる人がいるかも知れませんから、一応警告を。食事をしながら読んだりしないでね、ということで。

 さて、こちらの記事で最近ダイエットに成功して体重が減りました、などという話を紹介しています。主な方法は食事の制限と定期的な運動、という当たり前すぎるくらい当たり前のやり方なのです。最初は食事制限から始めたのですが10kgくらい痩せたところで限界が。その後運動をプラスしてさらに10kg痩せた、といったところでしょうか。

 さて、この食事の制限の影響なのでしょうか。体質が変わって、昔は慢性的な下痢症だったものが最近はやや便秘気味に変化してきました。「つまらない」病気になりがちだったのですが「くだらない」症状が普通になりつつあります。さて、その便秘気味な体質のおかげでしょうか。最近トイレにいってもトイレットペーパーをそれほど使わなくても良くなったのです。

 自分がそうなると今度は人のトイレットペーパー事情が気になってきました。いや、別に人がトイレットペーパーを使っているところをのぞき見ている訳ではない(犯罪ですからね)のですが、時々音が聞こえてしまうんですよね。駅や映画館などの大用の個室に入ると、となりの部屋から親の敵と戦っているのかと思うくらい、景気よく延々とペーパーの芯が回転する音が……。

 気になりすぎてネットで情報を探すと、意外なことに「トイレットペーパーの使用量」の調査結果を見つけることが出来ました。それが以下のグラフ。出典は「一般社団法人 日本トイレ協会」のWEBサイトのこちらの記事(※)です。Tp04

※出典 日本トイレ協会WEBサイト 「トイレットペーパー、緊急時に備えて必要な分を必要な分だけ、計画的に備蓄しましょう」2024/07/01閲覧

 

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コロナ禍とテレビ視聴率(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 平成から令和に、コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻などいろいろな事件で今は世の中が大きく変化している時代だ、そんな記事をここのところ続けて書いてきたのですが、今回の記事ではたまたま目にしたテレビの視聴率の大きな変化について紹介しましょう。ネタ元は「ガベージ ニュース」というサイトの「各局とも凋落続く…主要テレビ局の複数年にわたる視聴率推移(最新)」という2024/05/30の記事です。

 「ガベージ ニュース」は概要の説明として

経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせて解説を行うサイトです。

とある様にいろいろな情報がまとまっていて非常に興味深い情報に触れることができるサイトです。私にとっては、特に意図的に見に行くことは少ないが検索してたどり着くことが間々あるサイト、というイメージです。

 さて、件のテレビ視聴率について。以下のグラフがガベージ ニュースの記事の引用で、世帯での視聴率(HUT:Households Using Television)のゴールデンタイムでの値の推移を示しています。

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引用元:ガベージ ニュース「各局とも凋落続く…主要テレビ局の複数年にわたる視聴率推移(最新)

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日本と世界の違い(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 昨日の記事では物価が極めて安定していた平成の期間と比べて、令和に入ってからは物価の上昇がめだっているというデータを紹介しました。その理由は

ロシアのウクライナ侵攻の影響が早々に現れたのか、あるいはコロナ禍に対応した財政出動が遅ればせながら効いてきたのか。解釈はいろいろありうる

と書いておきました。今回は、少し世界に目を広げてその理由について考えてみましょう。

 まず、世界の物価の動向はどうなっているのでしょうか。検索してみると労働政策研究・研修機構の「新型コロナウイルス感染症関連情報: 新型コロナが雇用・就業・失業に与える影響 国際比較統計:消費者物価指数」というページに「消費者物価指数(月次、前年同月比)」として以下の様なグラフが示されていました。

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平成と令和の違い(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 今年は令和6年。令和に入って6年になるのですね。令和の前は平成。そして平成の終わりは2019年4月、平成31年4月だったのですが、それにちなんでこのブログでは堺屋太一氏の小説「平成三十年」についていくつかの記事を書きました(その1その2その3)。たまたまそのなかの「書評 堺屋太一著「平成三十年」その3 物価の安定は何をもたらしたか」という記事を読み返したのですが、その中にあったのが以下の図です。そして記事には

1989年の平成元年からの三十年間、ごく初期を除いてほとんど物価は上昇しませんでした。物価が上昇しないこと、これは社会に大きな影響を与えたと考えます。

と書きました。

 さて、これが平成の特徴(の一つ)なのですが、令和に入ってどうなったのか、というのが今回のお題です。

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 まず最新のデータまで含めて上の図を更新してみましょう。

Fig1_20240625153901

 ごらんの通り、明らかに近年物価が高くなってきたのです。

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やはり食べ物の腐敗には気をつけましょう(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 21世紀を迎えた今、世の中は日々進歩してゆくものだという常識と共に我々は生きているわけですが……

 とまあ、オーバーな物言いでスタートしたのですがこれも別に言い過ぎという訳ではないでしょう。とくに私のように年をとってくると「昔と今」とを比べるときの時間幅が大きくなっているので否が応でも違いが目に付いてきます。その目線で先日の記事「最近「腐った食べ物」に遭遇していないような」なんて記事を書いてしまったのですよね。

 えっ、何の話かって? 最初から説明しないと。

 実は上記の記事を書いた二日後の金曜日、研究室のゼミを欠席した学生がいたのです。事前の連絡もなし。その前の時間の授業には出席していたそう。はて一体どうしたのか。同学年の学生諸君に何があったのかと聞いても皆知らないのです。気になるなあ、と思っているまま週末のお休みにはいってしまいました。

 明けて月曜日、件の学生さんに話を聞くと「体調が悪くなって吐いてしまった」とか。おいおい、大丈夫か、一体どうしたの。「いやー、古くなったお弁当を無理して食べたのが悪かったんですよね。」聞けば前日のお弁当、それも冷蔵庫にいれずに部屋に置いておいたものを食べてしまったのだとか。そりゃあ、体調も悪くなるよね。

 前述の記事の締めは

とはいえ、流通に携わる方々がどんなに努力しても家に届いてからの扱いはそれこそ千差万別。せっかく届けた新鮮な食材が腐ってしまうことも充分にあり得るのですから食品の管理には各自が気をつけるべきですね。

だったのですが、まさにこれが起こった、ということでしょうか。人類社会がどんなに進歩しても、やっぱりやって良いことと悪いことがあるのですなあ。

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より以前の記事一覧