日記 コラム つぶやき

7月なのに寒い日がつづきます(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 そろそろ7月も初旬から中旬へ、という時期なのですが東京では寒い日が続いています。我々応用化学科がある東京工科大学八王子キャンパスでもここ数日は涼しいを通り越して寒い日が続き、体調を崩してお休みする学生さんもちらほら。なんとも奇妙なお天気です。

 天気について、私達の感覚は直近の状況に大きく影響されます。冬は「寒いのだけは勘弁して欲しい」と言いながら夏には「暑さより寒さの方がなんぼかましだ」などと言ってはばかりません。と言うわけで、この天候本当に異常なのか、例によってアメダスでチェックしてみましょう。こちらのアメダスの過去の気象データ検索サイトで八王子でのデータをしらべてみました。

 まず、この7月の気温のデータを以下のグラフに。

 今年の7月の最低気温の最低値、つまり一番低かった温度は17.5℃。平均温度が最小値となった日、いわば一番寒かった日は7月9日で、その平均温度は18.9℃でした。この7月9日は最高気温も他のひより低い最低値で20.3℃となっています。

 これを昨年度と比較するとそれぞれ18.4℃、21.3℃、25.8℃となり、現時点で昨年度の7月よりも寒い日があった、というのは当たっているようです。

 

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「反応芸人」とは言わないよなあ(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 「フレッシャーズゼミ」は本学の一年生向けの授業です。「ゼミ」と名前にある様に研究室に10名程度の一年生が所属します。授業の受け方からは始まって図書館の利用方法などの手ほどきを受けるのですが、それは1年前期の始まりの頃のお話。後半は研究室単位で4~5名程度のグループをつくって自由にテーマを選んで実験を行い、その成果を最後にポスター発表することになっています。

 さて、先日そのポスターの原稿が私のところに届いたのですが、文章に何か違和感が。炭酸飲料の異物を入れたとき発泡が起こる現象が「反応」と表現されていたのです。

 いや、反応が起こってるなんて簡単に結論できないでしょう。単にきっかけができて過飽和の炭酸ガスが抜ける速度が速くなっただけでは。

これが私の意見なのですが、どうも伝わっていない。

 そこでハタと気が付いたのですが、これは私の思い込みが原因のようです。私が「反応」と言われるとすぐに「化学反応」のことだと決めつけてしまうので、化学反応が起こっている証拠云々という話をしてしまった。でも、一年生の諸君にとって「反応」という言葉はもっと一般的な言葉なのですね。

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応用化学科懇親会@うかい鳥山(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 応用化学科の懇親会を行いました、という記事をこのブログに載せたのは今年の2月のことでした。場所は「ひな鳥山」といういろり焼きのお店で、その記事のなかで

帰り際、タクシーの運転手さんから聞いたところでは「ひな鳥山」の他にも「鎌田鳥山」「うかい鳥山」といった「○○鳥山」というお店があるとか。

と書きました。今回、また応用化学科の懇親会を行ったのですが、今度の会場は「うかい鳥山」 となりました。

 べつに応用化学科で「鳥山巡り」を企画しているわけではないのです。今回の応用化学科懇親会は東京工科大学の母体である片柳学園の職員懇親会に便乗するかたちで行いました。「うかい鳥山」は片柳学園職員懇親会のセレクション。応用化学科の懇親会 が「鳥山巡り」となったのは実は偶然だったのです。

 

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ヨーロッパの熱波(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 以前このブログでオーストラリアに出張して40℃越えの環境で野外作業することになった、という経験を紹介しました。要は暑さ自慢だったのですが、そもそもオーストラリアの内陸部は乾燥地、いわゆる砂漠で夏には40℃を越えることも珍しくありません。今年の夏は後半に結構暑い日が続き、私がたまたまそのタイミングで出張した、というのが実情。現地の人々は、大変だよ、とこぼしてはいましたがそれほど深刻な事態、という様子ではありませんでした。

 ところが最近のニュースによれば、今年のヨーロッパの熱波は少し様子が違うようです。フランスでは40℃どころか45℃を越える気温。これは観測史上最高気温だ、というほどに暑いのだそうです。

 聞けばヨーロッパは2003年にも熱波を経験していて、その際には農作物の不作などの経済的な影響に留まらず熱中症による死者も少なからずあったと言います。その時点で1540年以の熱波と言われていたのですが、たった16年後の2019年にその記録が塗り替えられるかも知れない、という事態になっているのです。

 さて、このような熱波にはどのような対応を取るべきなのでしょうか。

 

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「受信相談」という番組がありまして(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 工学部の会議が終わった時の話です。工学部全体の会議の後に各学科の会議を行う予定になっていたのですが、学科ごとに違う会議室を使うので少し時間を空けます。そこで一言。

応用化学科の会議は4時5分から開始します。

あれ、この「4時5分」ってなんか聞き覚えがあるような。そういえば音楽がついていたような。

 4時5分、4時5分、…ふんふん…テレビを見るために…

思い出した!これ「受信相談」の音楽だ。

 私が子供のころ、NHKで放送していたミニ番組です。本当に「4時5分」に放送していたかどうかはわからないですが、平日の昼に放送していたように思います。つまり、当時の私は平日の4時5分に家にいるくらいの年齢だった、ということですね。

 さて「受信相談」がどんな番組なのか。今の人にはわからないと思います。

 

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どこかで見た風景だな、と思ったら...(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 新宿の地下街、JR新宿駅のホームを横切る形で丸ノ内線に沿った通路の壁にはいつも大きな広告が展示されています。先日その前を通ると、おや、どこかで見た風景の写真が。

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 んんっ? この特徴的なとがった岩はピナクルズ(Pinacles)じゃなかろうか。

 ピナクルズは西オーストラリア州、パースから200kmほど北の海岸沿いにあるナンバン(Nambung)国立公園にある特徴的な形に風化した石灰岩の集合体です。

 植林関係の研究でオーストラリアに出張していることはこのブログでも話題にしたことがあるのですが、ずいぶん前に天候の悪化でフィールドから退去を余儀なくされてパースに足止めされたことがありました。その時余った時間をつかってこのピナクルズを見に行ったことがあるのです。(もう少し時間があればストロマトライトも見に行けたのになー。)

 はて、でもなんでここにピナクルズの写真が?

 

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大学教員の「便所サンダル」は定番か?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 もうずいぶん前の事ですがNHKの朝の連続テレビ小説で「ひらり」というドラマをやっていました。(今wikipediaで調べたところ1992年秋から1993年春までの半年の放送だったそうです。)その中に「便所サンダル」というあだ名を付けられる登場人物が出てきました。

 別に陰湿ないじめの被害者、というわけではありません。「ひらり」というドラマは相撲部屋に関わる人々を中心としたドラマなのですが、その相撲部屋の近くの診療所の医師が「便所サンダル」と呼ばれるのです。その理由は、診療所でいつも「便所サンダル」の様な履き物を履いているから。

 さて、なんでこの「便所サンダル」先生のことをよく覚えているか、というと私自身も当時「便所サンダル」を履いていたからです。(いや、別に「便所サンダル」を買ってきた訳ではありません。たしか「健康サンダル」と呼ばれていたような。)大学の助手(いまなら助教ですね)になったころですが、その前の大学院生のころから大学ではいつも「健康サンダル」を履いていました。



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偏差値ってどうよ?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 いえ、「人の価値は偏差値なんかじゃ計れない!」とか、そんな事を言いたいわけではありません。

 試験の点数など、全体のなかで自分がどのぐらいの位置にあるのか、単純に点数だけでは分からない。それはその通りです。例えばテストで70点をとったとしましょう。そのときの試験はひどく難しくて他の人がほとんど70点以下だった、というなら相対的に非常に良い点だった、ということになります。一方でほとんどの人が100点をとれる簡単な問題ばかりの試験だったとしたら70点は悪い成績ということになります。なるほど点数だけでは情報が不足している、試験の難しさを補正した指標が欲しい。これは納得できます。

 そこで、偏差値というものが使われているのだと思うのですが、偏差値の定義では「平均が50」で「標準偏差が10」になる様な補正が行われています。これってどうなんでしょう?というのが今回のお題です。

 まず、理系の人間として言わせてもらうと、50とか10とかが気に入らない。「平均が0」で「標準偏差が1」が適切ではないでしょうか。「0以上なら平均以上」「0以下なら平均以下」きわめてシンプルです。「正規分布なら-1~1の間に68%が入る」などすぐに理解できます。今使われている偏差値も理系の人は「偏差値30ってことは平均より下2σか、こりゃなかなかだぞ」という風に頭の中で変換しているのでは。

 「偏差値2か、凄いじゃないか!」とかいわれてもピンとこないとか、「あなたの偏差値はマイナスです」と言われると立ち直れない気がする、というのもわかります。実際、現在の偏差値の定義では、ほとんどの人の偏差値は30から70に収まることになるので、なんとなく100点満点のテストの点の様な数字になります。でも、というか、だからこそ私には良くない様に思えます。だって、テストで平均点が50点って低すぎじゃありませんか?70点以上とれるひとが2.3%(50人学級で1人くらい)というのもかなり極端なように思えます。

 

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修理完了!八王子みなみ野駅のシャッター(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 東京工科大学の工学部は八王子にあります。大学へのスクールバスも八王子駅から発着しますが、実は最寄り駅は横浜線の八王子みなみ野駅です。(八王子みなみ野駅からもスクールバスは発着します。)

 さて、その八王子みなみ野の駅、大きなアーチを中心としたモダンな駅舎が印象的なのですが、実はここのところ改札口前のシャッターが故障していたのでした。最初はシャッターが半開きの状態で止まっていたのですが、やがてベニヤ板的なもので隙間が塞がれることに。今日直るのか、あした直るのかと気にしてたのですが、だんだんその状況に慣れたて気にもしなくなった頃になって、とうとう修理が始まりました。

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 まずシャッターの取り外しが行われました。こんなに大きなシャッターはさすがに特注品なのか。造るのに時間がかかるのは仕方がないのかな、と思っていると2週間ほどで次の写真の状態に。

 

 

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完全循環「型」ペットボトルって何だろう?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 6月5日のプレスリリースだそうですが、

“世界初”、店頭で回収したペットボトル100%使用 完全循環型ペットボトルリサイクルを実現

というニュースを見つけました。日本コカ・コーラ株式会社と株式会社セブン&アイ・ホールディングスが協力して店頭で回収したペットボトルをリサイクルする、という内容です。

 これはこれで良いのですが、気になる表現もあります。「完全循環型ペットボトルリサイクル」という言葉。「循環」と「リサイクル」は重複してないか?というツッコミはさておき、ペットボトルのリサイクルが完全だというのはどういうことなのでしょうか。プレスリリースではこの「完全循環型ペットボトル」という言葉に注釈がついていました。タイトルの「完全循環型ペットボトルリサイクル 」の「リサイクル」の部分があっさり削られています。

※1 本製品のペットボトルの原材料として、セブン&アイグループの店頭で回収された使用済みペットボトルをリサイクルしたPET樹脂のみを、100%使用していることを表します。

とあります。多分「100%リサイクル素材で作られたペットボトル」を「完全にリサイクル素材で作られたペットボトル」と言い換えて、「リサイクル素材で作られた」を「循環型」と命名したのでしょう。ですから「完全循環型ペットボトル」は「完全な循環型ペットボトル 」であって、「完全にリサイクル(循環 )するタイプ(型)のペットボトル」ではないのです。

 例えば、

100本のペットボトル飲料が販売されて、その100本の空のボトルが回収され、それを原料に新たなペットボトルが100本作られて再び100本のペットボトルが販売される

これが「完全にリサイクルするタイプのペットボトル 」からイメージされるリサイクルの姿ですが、そうであるならば

※1 本製品のペットボトルの原材料として、セブン&アイグループの店頭で回収された本製品の 使用済みペットボトルをリサイクルしたPET樹脂のみを、100%使用していることを表します。

と書かれているはずです。強調した二個目の「本製品の」が抜けている今回の定義では

100本のペットボトル飲料が販売されて、そのうち50本の空のボトルが回収され、それに他のペットボトル飲料の空ボトルを加えて、それを原料に新たなペットボトルが100本作られて再び100本のペットボトルが販売される

でもOKという表現になっています。

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