日記 コラム つぶやき

「フード・アクション・ニッポン」は迷走しているのでは?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 「フード・アクション・ニッポン」については以前の記事で紹介しています。その記事の中で「フード・アクション・ニッポン」は農林水産省が主導する国産農産物の振興のための事業 であり、その目的は

日本の食を次の世代に残し、創るために、日本の食料自給率の向上を目指した国産農林水産物の消費拡大の取組です。より多くの国産農林水産物を食べることによって食料自給率の向上を図り、食の安全と豊かさを確かなものとして子供たちの世代へ引き継いでいくことを目指します。

と説明しました。ところが、最近同サイト訪れてみるとこの「フード・アクション・ニッポン」のサイト、リニューアルされていたのです。目的も書き換わっていて

フード・アクション・ニッポンとは、日本の食を次の世代に残し、創るために、国産農林水産物の消費拡大を目指した取組です。より多くの国産農林水産物を食べることによって、食の安全と豊かさを確かなものとして子供たちの世代へ引き継いでいくことを目指します。

となっていました。以前、このサイトを取り上げたときは「食料自給率の向上」という目標には納得できない、もっと正確に言うと「国産農産物の消費拡大までは納得できる」が「食料自給率の向上」という目標は納得できない、と書きました。そのブログの影響でというわけではないのでしょうが、現在のフード・アクション・ニッポンの目標には「食料自給率の向上」が含まれていないのです。

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日本では「GoogleMpaでも地図情報をダウンロード可能」じゃなかったんだ(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 以前の記事で maps.me という地図ソフトについて紹介しました。Googleマップと同様、カーナビ機能をもった地図ソフトなのですが地図情報をあらかじめダウンロードすることができ、ネット接続が難しいフィールドでもGPSだけでナビゲーション機能が使える、というものです。

 さて、その記事に少し訂正が必要な情報を見つけました。先の記事で

もっとも、最近GoogleMpaでも地図情報をダウンロード可能になっていることに気がつきました。

と書いたのですが、これは我々のフィールドの近く、パース周辺の西オーストラリアでの経験に基づいたものなのですが、なんとGoogleMapのダウンロード機能は日本では利用できなかったというのです。

 

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声に出して読みたい「自分の」レポート(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 学生実験をはじめとしてレポート作成は工学教育の重要な一分野です。工学系の情報を伝えるための文章、レポートや論文は普通の文章の書き方とは少々異なっていますからね。でも、今回のお題はそれ以前のはなし。ちゃんとした日本語の文章を書くためにどうするか、という件です。

 大学の授業ではレポートの類をたくさん書くことになります。特に工学系の学生は実験や演習に時間がかかり、その結果をまとめるのにさらに時間がかかりますから、短い時間の中で多くの文章を書くことになります。どうやって正しい文章、できれば分かりやすい文章を書くことできるのでしょうか、大学の教員であれば工学系でもそんな相談をときどき受けるものです。

 さて、私のおすすめは「自分の書いたレポートを声に出して読んでみる」というものです。

 書いた文章を読み直しましょう、という意味ももちろんあります。それにプラスして黙読ではなくて音読をしましょう、ということです。

 

Reportpad

 

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郵便貯金、今の金利は 10ppm です(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 「ppm」という言葉を初めて聞いたのはいつのことでしょうか。はっきりとした記憶はありませんが、おそらく「窒素酸化物濃度は××ppm」といった大気汚染の表現にからんだ用法だったのではないでしょうか。私の子ども時代には自動車の排ガス問題や光化学スモッグもんだいなど、いろいろな環境問題、いえ公害問題が盛んに報道されていましたら、そのなかで知った言葉だと思います。

 当時の私にとっては「とにかく少ない量の単位」という程度でしたが、本来 ppm は Parts Per Million、要するに100万分の1、という意味です。1%の一万分の1といっても良いでしょう。大気成分で%レベルなのはせいぜいアルゴンまでですから大気に関する議論ではppmという単位がよく用いられています。二酸化炭素濃度が「0.04%に!」と言われるより「400ppmに!」と言われる方がインパクトがある気がしますよね。

 

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「天ぷら油は充分に有効利用されている、というはなし」のその後のはなし(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 以前紹介した「天ぷら油は充分に有効利用されている、というはなし」、廃棄されるてんぷら油をバイオ燃料に、と思ってプロセス開発をした。ところがてんぷら油はすでにリサイクル(リユース)されていて、廃てんぷら油が集まらなかったというおはなしでした。(その際も注意書きをしましたが、この話は伝聞で真偽については私にも定かではありません。)で、今回はその話には続きがあった、というものです。もちろん、最初の話が真偽不明なのですから、今回の話も真偽不明となることをお許しください。

 この後日譚では、廃てんぷら油を見つけられなかったプロセスの開発者は、いろいろふさわしい原料を探して今度はパーム油に注目したことになっています。アブラヤシ(パーム)の実からとれた油でちゃんとバイオマス燃料の製造に成功した、めでたしめでたし、というのです。

 

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「コマンドプロンプトでファイル名を指定すると関連付けられたアプリケーションが立ち上がる」って知ってました?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 いや、知っている人からしたら何をいまさら、というお話です。

 コマンドプロンプト、といってもわからないひともいるかなー。昔は「DOS窓」とか言ったっけ。WindowsやMacOSなどのマウスなどのポインティングデバイスを利用したグラフィカルユーザーインターフェイスが一般化する以前、キーボードをつかってPCを操作していた時代がありました。キーボードから必要とするアプリケーションプログラムの名前を打ち込んで起動する。このキャラクターユーザーインターフェイスという方法がマウスがない時代のPCの使い方だったのです。

 さて、今はPCにもWindowsが導入されグラフィカルユーザーインターフェイスが一般的になりました。でも、その後もキャラクターユーザーインターフェイス(長い!以降CUIで)を使いたい、そんなニーズにこたえるためにWindowsにはコマンドプロンプトというCUIを実現するためのアプリケーションがあります。(Windows10ならスタートアップから「Windowsシステムツール」の下にあるはずです。)

 さて、「キーボードから必要とするアプリケーションプログラムの名前を打ち込んで起動する。」のがCUIの使い方なのですが、つい最近、間違えてアプリケーションプログラムで開く方のファイル名を打ち込んでしまいました。単に間違えだったのですが、それが何と!ちゃんとアプリケーションプログラムが立ち上がり、打ち込んだ名前のファイルを開いてくれたのです。

 以下のように「memo.txt」と打ち込んでエンターを押すと

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こんな感じで「notepad.exe」が開いてmemo.txtの内容を表示してくれます。

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天ぷら油は充分に有効利用されている、というはなし(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 まず始めにお断りを。今回の記事の内容は私が10年程前に人づてに聞いたお話です。その当時実際のところどうだったのか、現在はどうなのか、私は確認していません。興味深い論点があると思うのですが本当かどうか分からない話だ、という前提で読んでみてください。

 という、エクスキューズからスタートしたのですが今回のお題は「バイオマス」について。それも具体的で「天ぷら油」についてのお話です。これは私が本学(東京工科大学)の応用化学科に赴任してくる以前、大阪大学にいた頃に聞いたお話です。

 バイオマスのエネルギー利用が必要だ、という観点から使用済みの天ぷら油の燃料化の研究をした人がいたそうです。油はグリセリンと脂肪酸の混合物ですが、これを分解し、脂肪酸から液体燃料をつくる。触媒などの技術開発を行ってテストプラントを準備して、さあ廃天ぷら油で実証試験だ、と思ったのですが廃天ぷら油が思う様に集まらない。これは一体どうしたことか...。

 天ぷら屋さんに聞いてみると、天ぷらのお店では一番油を使う店とニ番、三番油を使う店があるのだとか。実は天ぷら油は天ぷら屋さんの間ですでにリサイクル(リユースでしょうか)のシステムができあがっていて廃棄するような油はほとんどない、というのです。

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台風の統計は1991年までなかった、ってそんなバカな(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 台風19号が日本列島を通過してからほぼ一週間になりますが、その規模と被害の大きさは記録的なものだったといいます。我々、応用化学科のある八王子キャンパスも12日には閉鎖となり、また翌13日に企画されていた本学科初の同窓会も中止を余儀なくされました。

 さて、この台風が日本に接近していた11日、読売新聞に以下のような記事を見つけて私はひどく驚いてしまいました。

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 鉄道が止まる、航空機の欠航がある、ラグビーの試合が中止。みな大きなニュースですが私が驚いたのは以下の記述です。

 

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 日本の台風の記録って1991年に始まったのか。えっ、でも1991年なんてついこないだじゃないか!

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熊本にも“HACHIOUJI“があるらしい(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 先日かかってきた電話、運送会社からでした。

 あのー、そちら東京の八王子ですよね…。

はい。そりゃ、八王子ですからね。鎌田キャンパスと間違ってる、いや、あそこも東京だよなぁ、などと思っていると

 えっと、そちらに海外からの小包が届いているんですが、

うんうん。何かったのかな。

 それ、熊本の「はちおうじ」に送ってしまったんです。

えっ、熊本の八王子?

 いえいえ、「八王寺」ですね。私の荷物は熊本県熊本市中央区八王寺町に行ってしまったようです。

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太陽電池を初めて見た時の記憶(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 新しい技術が世の中に出てきたとき、そんな時を記憶しているのは年配者の特権なのかもしれません。「生まれて初めてテレビというものを見たときは…」とか「初めて触ったプラスチックは…」とか。私の親の世代の人たちからはそんな話を聞きます。さすがに私は生まれた時からテレビもプラスチックもあった世代なのですが、それでも「〇〇を初めて見た」という経験はあります。今回のお題はそんなお話です。

 「太陽電池」という技術があることは知っていましたが、実物を初めて見たのは大学生になってからだったと思います。1年生のときの物理の実験、そのデータ整理をしているときに班の一人が太陽電池付きの電卓を持ってきていたのでした。自慢する気満々だったのでしょう。これ、太陽電池付きだから電池がいらないんだぜ、などなど。

 へーっ、それはすごい。

 班のみんなは私も含めて身を乗り出します。取り囲むみんなの陰になって件の電卓に蛍光灯の明かりが届かなくなる。それと同時にフッーと表示が消えました。そうです、当時の太陽電池の性能では十分に明るい照明のもとでなければ電卓の電源を維持できなかったのです。

 

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当時の電卓がどんな様子だったのか、はっきりとは思い出せません。こんな関数機能が豊富なものではなかったのでしょうね。

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